今回は、前回投稿したセントパトリックスデー当日の様子に加えて初めて挑戦した、アイルランドの伝統料理コンビーフ&キャベツの作り方についてご紹介します!
え?なにそれ何の話?という方は、こちらの記事を見てみて下さいね。
\セントパトリックスデーについて🍀/

\当日の様子について🍀/

アイルランド伝統料理コンビーフ&キャベツを作ってみよう!
なにを隠そう、私はこの料理のことをセントパトリックスデーの1週間前にはじめて知りました。
今はいい時代になりましたよね。作ったこともない料理でも、ネットでレシピを探せばいくらでも出て来ますもんね。今回私はYouTubeで、本家アイルランド人とアメリカ人のレシピを複数見漁って、それぞれから良さそうなところを抜粋してオリジナルレシピで作ってみました!
🇮🇪 コンビーフ&キャベツの作り方〈インスタントポット編〉
もちろんお鍋やスロークッカー等でも作れるのですが、8〜10時間煮込むというのが基本のようなので、今回はちゃちゃっと簡単にできるインスタントポットバージョンで作ってみました。
調理時間
トータル | 約90〜120分 |
予熱 | 10〜40分 |
加圧① | 70分 |
加圧② | 2〜3分 |
インスタントポットは予熱に多少時間がかかります。
さらに材料の量によっても予熱時間は変わって来ます。
詳細についてはまた後ほど…。
材料

セントパトリックスデー数日前から、近所のスーパーではコンビーフ&キャベツに入れるお野菜(じゃがいも、ニンジン、キャベツ)セットが売られていました。
煮込み用材料 | 分量 |
コンビーフ (Corned Beef) |
2.5lb |
アップルサイダービネガー or 酢 | 大匙 2 |
ブラウンシュガー or はちみつ |
大匙 2 |
にんにく | 5片 |
水 | 1 Cup |
ビール | 1 Cup |
スパイスミックス (コンビーフに付属のもの) | 1 袋 |
ベイリーフ | 2 枚 |
たまねぎ | 1 個 |
セロリ | 2〜3 本 |
付け合わせ | |
ニンジン | 細 4〜5 本 |
じゃがいも | 中 5〜6 個 |
キャベツ | 1 玉 |
粒マスタード (コンビーフに添える用) | お好み |
①お肉の種類を知ろう!
コンビーフには部位によっていくつかの種類があるようです。
Brisket (肩バラ肉) |
Flat Cut (Round Cut) |
Point Cutより脂肪分少なめ。その分切りやすく、見た目も綺麗。売り場でも多く売られていてPoint Cutより安い。 |
Brisket (肩バラ肉) |
Point Cut | Flat Cutより厚く、脂肪分が多めで霜が入っている。脂身が多いことで、柔らかくて風味もよくジューシー。切るときに崩れやすい。 |
Bottom Round (外もも肉) |
Flat Cut or Tip Cut |
Brisketに比べ脂肪分が少ない。しっかりとした食べ応えが好みの方におすすめ。※FlatとTipの違いがわかりませんでした… |
私はコーンビーフに種類があることを知らずにスーパーに行き、 “Corned Beef” と書かれたものを発見して、喜び勇んで目の前のパックを手に取ってしまいました。もっとも一般的なのはBrisketのようです。Flat CutにするかPoint Cutにするかはお好みで。
それがこれ、Bottom Round。
2.4lb(約1kg)で$9弱って安いですよね!
ただ、作って食べてみてわかったのは、結構噛み応えがあり、臭い消しに香味野菜やスパイスを入れたのに少しくさみがありました…。
②コンビーフを洗う
お店で売っているコンビーフには大体このようなスパイスが付いてくるようです。
袋から出したら、ぬるっとした調味液を捨てコンビーフを流水でよく洗います。
この調味液、水と混ざると粘土が増しました。シンクの排水口が詰まるので、熱いお湯で流すことをおすすめします。
③玉ねぎとセロリを切る

玉ねぎは4分割、セロリは10cmくらいに切る。
④インスタントポットに煮込み用材料を入れる

インスタントポット内鍋に、水とビールを入れ、コンビーフを投入。
コンビーフと内なべの隙間に、切った玉ねぎとセロリを入れる。
残りの煮込み用材料を全て入れる。
⑤インスタントポットをセットしてスイッチオン!
- 高圧力で70分
- これではダメ!必ずSealにしてね!
インスタントポットに内鍋をセットしたら、設定を Pressure Cook の High、調理時間をセットします。
調理時間の目安は、コンビーフの厚みが1.5inch(3.8cm弱)で70分、2inch(5cm)で80分、2.5inch(6.4cm)で90分です。
そして大事なのが、必ず空気弁をSeal(Sealing)にして下さいね! Ventになっていると圧力が掛からず一向に調理が進みません。
セットができたらStartボタンをポチっ!
ここから予熱が始まります。材料の量によってこの予熱時間に差が出ます。実際に調理が始まると表示が「ON」から「調理時間のカウントダウン」に変わります。この予熱が大体10〜40分。
私は空気弁を間違えてVentにしたままで調理してしまったので、予熱に50分弱掛かってしまいました…
ちなみに、私が使っているのはコレ。
インスタントポットっていろいろ種類があり過ぎて選ぶ時わけわかんなくなるけど、結局はPressure Cook(圧力鍋)とSous Vide(低温調理)、あとはSlow Cook(スロークッカー)機能が付いていれば十分だと思います。
\一家に一台インスタポット!/
⑥待ってる間に野菜を切る
調理時間が70〜90分とたっぷりあるので、その間に第二陣で投入する野菜を切ります。
じゃがいも中 → 2〜3分割
ニンジン細 → 5cmの長さ
キャベツ中 → 6等分
⑦コンビーフを取り出す
- 水分減ったな〜
- だいぶ縮みました
ピピーー!!となったら調理完了!
5分ほど待ってから空気弁をVentに切り替えてインスタントポット内の圧を抜きます。
蓋を開けると、しっかりと火が通ったコンビーフのお出まし!
コンビーフを一旦取り出します。
今回間違えてVentのまま予熱をしてしまい、無駄に本調理までに時間がかかってしまったため、中の水分がかなり減ってしまっていました。→ 水を1cup足しました。
⑧付け合わせの野菜を投入、お肉も戻す
- まずはじゃがいもとニンジン投入
- キャベツをドーン!
- その上にコンビーフドーン!
- 5分は長かった…
コンビーフを取り出した後、水分が足りなければお湯を追加、逆に多過ぎればお玉ですくって取り出します。
そこへじゃがいも → ニンジン → キャベツの順に投入。
すべて入れたら、キャベツの上にコンビーフを戻す。
この工程をすばやく終えることで、インスタントポット内の温度が下がることを防げ、次工程の予熱時間を短縮することができます。
インスタントポットの設定は、そのままPressure Cook → High、調理時間は3分。
⑨コンビーフをカット、野菜と一緒に盛り付ける
- 完璧…
- 繊維をたち切るように
ピピーー!っとなったらまた5分待って、Ventに切り替え圧を抜く。
お肉とお野菜を取り出して、お野菜をお皿へ、コンビーフはカットします。
コンビーフは、繊維の向きに対して直角に包丁を入れて切ります。
Brisketの場合はくずれやすいようなのですが、今回私が使ったBottom Roundは身がギュッとしまっていてとても切りやすかったです。
完成!コンビーフのお味は?
- タダーーー!!
- 粒マスタードを添えて
お野菜と切ったコンビーフをお皿に盛り付けたら完成!
コンビーフには粒マスタードを付けていただきます。
コンビーフ自体の塩気が結構強いので、コンビーフと一緒に、少し酸味のある粒マスタードとあっさり味のお野菜を一緒に口に運ぶと絶妙なバランスでとても美味しかったです!
臭い消しにと入れたにんにくや香味野菜もまた、風味を豊かにしてくれていました。
まとめ

食べたことのない料理を、ハプニングに見舞われながら(ただの凡ミス)作ってみましたが、やってみてよかったです!
セントパトリックスデーはアイルランド発祥の祝日であり、このコンビーフ&キャベツもアイルランドの伝統料理ですが、アメリカでも3月17日に食されているとても重要な料理の一つ。
実際に作って、食べてみることで、アメリカ文化の一つとして根付いているセントパトリックスデーをまたさらに深く体験することができました。
ビールがお好きな方は、アイルランドのギネスビールと合わせていただくとまた雰囲気がグッと増しますよ♪前日、当日にはスーパーで売り切れ続出なので早めの入手をおすすめします。
